熟練の人の技を見ていると、
そこにまるで線でも引いてあるように、手がむだ無く、美しく動く。
そして、仕事が早い。
私の場合、正直その線は、ぼんやりとしか見えない。
だから、少し作っては穴があく程作品を眺めて、ウ〜ンと考えてはまたちょっと作る。
そうしているうちに頭の中でイメージが熟成されて、だんだん形になってくる。
そんな感じ。
何にしてもそうで、例えばディスプレイにしても、
何となくぼんやりしたイメージを大雑把に作ってみて、
それから、あれをちょっと動かし、
「違うなー」
とか言って、またちょっと動かし、
「う〜ん。。」
で、出来上がっても、まだ考えてる。
こんなことをしているので、時間はいくらあっても足りない。感じ。
そんな事を夫に話していたら、
「ひさえは長考型だからね。」
将棋の世界では、良い手や筋がすぐに見えることを”早手早差し”というらしい。
そして、それが出来る人がやはりその世界で残っていけるのだそう。
もの作りの世界ではどうだろう?
「それは人間性の問題だから、変わらないよ。俺なんか、肉を買うのにも迷うよ。」
チェスプレイヤーでありながらも、長考型人間の夫は、
そう言って、なぐさめて(?)くれるのでありました。。