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イタリアの旅
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10/29〜11/6イタリアへ行ってきました。

今回は、ヨーロッパ初旅ということもあり、かなりがんばってしまいました。

普段、あまり観光をしない私達ですが、せっかくの世界遺産の宝庫イタリア。のんびりしてるのはちょっともったいない、ということで、ローマ2日、フィレンツェ2日、ベネチア2日の予定で3都市を回る事に。

10/29到着。翌日、ローマ観光。歩いてローマ市内を回る。コロッセオ、サンマルコ広場、ヴァチカン市国...


← コロッセオ



時差ぼけと、移動疲れで途中からふらふらに。
一日歩いてローマにもう満足してしまった私達は
次の日早朝にフィレンツェに向けて出発。

フィレンツェに向かう途中、電車が突然止まる。止まること1時間。しかし、誰も何も文句は言わず。
私がキョロキョロしていると、隣のイタリア人が、「ああたぶんエアコンの故障だよ、よくあることさ」
え、よくある事なの?そういえば回りの人々も、車内をちょっと歩き回ったりしてるけど、まるでトイレ休憩の時間のように雑談している。
そうか、これ普通なのか。と思っていたら、隣のイタリア人「故障すると、こういうサービスチケットがもらえるんだ」と言って、ぴらぴらとチケット数枚を見せてくれた。無料乗車チケットらしい。「もうボクは10回ももらったよ」と得意気。
う〜ん。。おおらか。日本では考えられないけど。
そのうち電車が出発、無事フィレンツェに到着。

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フィレンツェの街を散歩していると、市を発見。市場が大好きな私達は、さっそく市を散策。
革製品、絵、ガラス、...たくさんの物があふれてる。私達はそれを冷やかしながら、街の中心ドゥオーモ広場へ。
その昔、フィレンツェは華の都と呼ばれていたらしい。
フラワーがモチーフの花の聖母教会ドゥオーモ。うわぁ〜、、綺麗。。
フィレンツェの街はローマと並んで世界遺産の宝庫。しかしとても全部は見れないので、
メディチ家礼拝堂、サンタクローチェ教会、ドゥオーモ付属美術館、そして、閉館2時間前にようやく入れた、ウッフィツィ美術館。
ひとつひとつ説明しだすときりがないほどの、おしみない豪華絢爛さ。
壁や天井にびっしりと描かれた今にも動き出しそうな絵画。どれもこれもかなり見応えがあり、絵画がよくわからない私にも、その迫力は十分に伝わってくる。ただただ圧倒。。

しかし、さすがは有名美術館。会館前から行ってもどこまで続いているのかわからない長蛇の列で、軽く3〜4時間待ち、という感じ。
みなさんすごい。。。

それから、フィレンツェで驚いたのは、まさにその料理の量。都市によって違うと思うけれど、旅を通して、一つの料理の量はハンパじゃなかった。
あまりお腹がすいてないからと、軽食のつもりでフォカッチャ(イタリアのサンドイッチ)を頼んだ夫は、その直径30cmくらいの皿からはみ出んどでかいフォカッチャを見て、目が点になっていました。根性で食べていましたが。。
うっかり写真を撮り忘れてしまいザンネン。

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                    フィレンツェの蚤の市 ↑  
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               とってもおいしいパンのスープ「リボリータ」↑


2日間フィレンツェを満喫して、さて次は、旅のメインベネチアか!と思っていたら、ガイドブックによると水曜(11/1)は、
お目当てのムラーノ島のガラス工芸美術館は休み。
う〜ん、じゃどうする?どこいこうか。と話していたら、いきなり「俺、ここがいい」と彼。
スイスとフランスの国境に近い、「アオスタ」という街でした。
写真にはアルプス山脈を見下ろす美しい、アオスタ渓谷の写真。
観光でがんばりすぎた私達はちょっと静かな所に行きたくなり、アオスタに行く事に。
フィレンツェからミラノまで特急で3時間。そしてミラノから普通列車にのりかえてアオスタまで3時間。
列車の風景は、ミラノをすぎてくると、だんだん回りに白く雪がかぶったお山が見えてきて、木や谷、河、
まるで絵のように美しい景色が広がっていました。ああ、目が洗われる。。
しかし軽い気持ちで行き先を決めた私達でしたが、朝出ても乗り換えを含めて6時間以上もかかるとなると、さすがにアオスタに着くのは夕方前。
次の日には発たなくてはならないのに、こんなに列車の移動に時間をかけるなんて。。と、だんだん私の中で、ふつふつと不満が。。
少々むくれて、アオスタにようやく到着した私でしたが、着いてみて、その景色に圧巻。。。
アルプスの山々に囲まれた壮大な景色。とてもとても、美しい所でした。
ホテルを決めて早速街を歩いてみました。

イタリアの旅_c0073813_13273421.jpgさすがに山あいの街だけあって、凍り付くような寒さ。吐く息は白く、たいした防寒対策をしてこなかった私達は、
ぶるぶるふるえあがっていました。でも、すぅーっと透き通った冷たいお山の空気はなぜかとても落ちつく。

街行く人のほとんどが、ヨーロッパ人。ローマやフィレンツェの都会の活気と喧噪とは違った、不思議な空気。
ちょっとこじゃれた、かわいらしい街並。ちょっぴりハイジの世界にいるような気分になりました。
そぞろ歩いていると、前から、「は〜い!日本人ですか?」イタリア人警官に日本語で声をかけられました。
え、日本語、なんか怪しい?と思ったら、なんだかとってもうれしそうに話している。
聞けば、奥さんは日本人らしく、今日本語を勉強中なんだとか。
片言の日本語を交えて会話していると、そこに、偶然にも日本人の女の方が通りかかり、警官、「は〜い!日本人ですか?」
彼女を交えて4人で立ち話。日本人の彼女は、イタリア留学中でイタリア語が堪能だったので、彼女に同時通訳してもらい、
長い時間立ち話をしました。寒かったけど、とても楽しい時間でした。
夜は、彼女と3人で、この地方特産のフォンターナチーズと、キノコの料理をいただきました。美味。


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←この地方特産のフォンティーナチーズ。
 トウモロコシの粉と一緒に調理されたグラタンが絶品でした。






次の日の早朝にアオスタを出る予定でしたが、朝のお山があまりにきれいだったので、
予定を遅らし、少しだけ朝のアオスタを散歩しました。
クロワッサンをほおばりながら、夫と、「なんだか、もうどこも行かなくていいかな」
私達はすっかりアオスタを気に入ってしまいました。
しかし、旅の目的はベネチアのガラス工芸美術館。
そして残すは、あと3日。アオスタでまったりしている時間はあるはずなく、
名残惜しみながらアオスタを後にしました。
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旅を通して、ここでの時間は、短かったけどもっとも楽しい時間でした。
きっとまたいつか訪れたい所です。


次はようやく、ベネチアへ。
さてどうやって、ベネチアへ行くか。
ミラノまで3時間。その列車の中。せっかくだから、ベネチアへ行く前に通り道だし、北イタリアの湖水地方にも行ってみたいよね。と、
私達はまた欲張りゴコロを出し、北イタリアでは最大のガルダ湖の玄関口、「デサンツァーノ」という街から、「シルミオーネ」という湖水の街を目指す事に。
しかし、私達はその後ミラノで電車に乗り遅れ、しかたなく普通列車でぼちぼちとなんとか「デサンツァーノ」に着くも、オフシーズンの為、予定していたフェリーは出ず(ガルダ湖を眺めながら行くはずだった)なんとかしてバスで移動。ようやく「シルミオーネ」に着くも、またしても夕方。。なんとか湖に沈むサンセットは見れたものの(写真)、美しい湖からの景色を楽しむ事が出来ず、がっかり。。
ほんと、旅は予定通りには行かないものね。。イタリアの旅_c0073813_1359145.jpg
仕方ないので、今日はシルミオーネに泊まって、明日の日の出を見よう!と言う事に。
早速ホテルを探しに歩き回るも、回りは3つ星四つ星級のホテルばかり。。ひえ〜
北イタリアの湖水地方は、少しばかり高級なところだ。と、わかってはいたけど、経済的な旅行者が来るとこじゃないのかな(少なくても泊まるとこじゃない)
湖からのサンライズが見れなかったは残念だけど、そういう事情なので、あえなく移動。その日のうちにバスと電車を乗り継ぎ、ベネチア一つ前の駅、「メストレ」に到着。
メストレは、これといった見どころもない街ですが、ベネチア一つ前の駅という事で、ベネチア観光目的の旅行者が宿を取る事が多いよう。
ベネチアに入ってしまうと、グンと物価が上がってしまうから。皆考えることは同じですね。。
明日は朝一からベネチアへ出発しようと、その日は久々に中華を食べて休みました。
(なぜか中華料理店の多いメストレでした)


イタリアの旅_c0073813_1415586.jpg11/4日、さぁ、ついにベネチア入り!(やっと)
運河が目の前に流れる水の都。わぉ〜。しかしさすがはイタリア一の観光地。
回りは人・人・人。人口密度の濃さに何やら息が詰まりそうになりながら
いよいよ今回のメイン、ベネチア、ムラーノ島の「ガラス博物館」に向かうため、水上バス、ヴァポレットに乗り込む(かわいい名前!)
超満員のヴァポレットに揺られ1時間。ようやくムラーノ島に到着。
もうすでに時間はお昼になっていたので、美術館に行く前に、職人の制作風景を見せてもらおうと、先に工房探し。
しかし、お店はたくさんあるけど、工房は見当たらない。美術館周辺にあるはずなんだけどな〜。。。
歩き回る事20分、ようやく実演を見せてくれる所を発見!しかし、何だか殺風景な様子。聞けば今日は土曜日だから職人さんは休みだと。。
え〜、土日は観光客多いから絶対にやっていると思ったのに!。。。やはり日本の感覚とは違う。休みは休みなのね。
しかし見たいとお願いすると、2ユーロで特別にデモをやってあげると言われ、是非!お願いします。

工房の中に入ると、殺風景な中に、昔の外国のオーブンにも似た釜が数台並ぶ。(写真がなくてすみません)

白ひげのおじいさん職人が棒の先に溶かしたガラスを付け、少しづつ、吹いては釜に入れるを繰り返している。
少し膨らんできたガラスを、おじいさんは慣れた手つきで器用に引っ張りながら、何やら動物を作り始めた。
ほんの2、3分後、すらっと足の伸びたかっこいいガラスの馬が完成。パチパチパチ。
それを作り終わると、おじいさんはさっさと帰ってしまった。。
えっっ、こ、これで終わりですか?
私達はちょっとあっけに取られながらも、工房を後にしました。
しかも、バーナーワークではなく吹きガラス。
そりゃあ、見事な職人の技ではあるけど、私が見たかったのはもちろんバーナーワーク。
しかし、その工房ではバーナーワークはやっていない様子でした。うー....ん

イタリアの旅_c0073813_14265610.jpgその後、ガラス工芸美術館を観覧。
そこで気がついたこと。
古代の物から近過去の物まで、並べられた展示品の数々は、
すべて、ガラス器や、豪華な飾りをほどこしたシャンデリア等々。
つまりほとんどすべてが吹きガラスの技術で作られた物だったわけです。
そうです。そこにはとんぼ玉は一つもありませんでした。(ひとにぎりの古代の出土品をのぞいては)
。。ベネチアンガラスって、吹きガラスが中心だったのね。。
そういえば、ムラーノ島にたくさん並んでいるお店でも、商品は、
ガラスのオブジェや、ランプシェードなどの大物がほとんどを占めていたように思います。
でも、古代のとんぼ玉の中にはベネチア玉と言われている種類の玉などもあり、
バーナーワークの技術もかなり進んでいたはずなのに。何故?
ひょっとして、そういう玉達は、コレクター達の間で行き交っていて、こういう所にはないのかも。
だとしたら、ちょっとさみしいですね。。

期待していただけに、かなりがっかりしてしまいましたが、そんな暇もなく、
残された時間で、ピザをほおばりながら、ベネチアを少しばかり散策。
ベネチアの街は迷路のように入り組んでいて、迷子になりそうでした。
しかし、水に浮かぶ古い街並はなんとも絵になり、写真をパシャパシャ。
観光というにはあまりに短い滞在時間でしたが、予定していた物はすべて見る事が出来たので、満足して
夕方前にベネチアを出発。
その日のうちにがんばって大大移動。ローマに戻ってきたのは夜の12時を過ぎていました。


その日はついに帰国の日。イタリアの旅_c0073813_14315164.jpg
最後の日くらいは、ゆっくりまったり過ごしたかったのですが、どうしても最後に行きたかった所がありました。
そこは、ローマの有名な日曜蚤の市、「ポルポターゼ」
噂どおり、ものすごく大きな市でした。びっしりと並んだテントの店、とにかくどこまでつづくのか、人、人、人の波......
お客だけでなく、お店を出している方もすごい。
イタリア人だけでなく、中国や、インド、南米と様々な国からきた商売人たちがひしめき合いながら、罵声をとばしながら商売をしている。
歩いているだけでふらふらになりましたが、ちゃっかり素敵な革小物をゲットし、最後にこの蚤の市を楽しんで、私達の旅も終了。
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                 豪快に積み上げられた金物屋さん

本当に最後まで、忙しい旅でした。
こんなに旅行でがんばったのは、いつぶりだろう?(初めてかも)
とにかく、動きに動いた今回のイタリア。
中でも列車の移動が多かったですね。まるで列車の旅のようでした。
本来なら、こういう列車の旅は、う〜んと時間をかけてゆっくり回りたいところなのに、
1週間という限られた時間しかなかったにもかかわらず、私達はちょっと欲張りすぎたかも。
とローマへ向かう帰りの電車で反省会をする私達でした。

しかし今回、ほとんどの移動に使ったイタリアの電車・トレインイタリアには、かなり振り回されました。
ダイヤが決まっているような、いないような? ES(ユーロスター・特急)に関してはほとんど変更はなさそうだけど、
それ以外に関しては、結構というか、かなりいい加減だったりする。出発5分前にならないと、電車のホームが決まらなかったり、
決まっていてもそのホームから電車が出なくて勝手に変更になっていたり、私達は何度猛ダッシュしたかわかりません。。
それにローカル線の場合、どの都市からどの都市に列車がアクセスしているのか、非常にわかりにくい。というか聞くしかない。
まぁ、ここまで電車で移動するなら、鉄道マップくらい持っとけよ、って話ですが、でも駅に路線図くらいあると思うじゃん!
って、、まぁこういうトラブルも旅の醍醐味ですが。。いや、でも苦労しました。。

北イタリア中心に回った今回の旅。次は是非、南に行きたいなぁ〜
でもいつになることやら。。ユーロ圏の旅行はほんと、バックパックトラベラーには厳しい〜のです。。


長ーい旅行記、ここまで、読んで下さった方々!ありがとうございました!
by tilka | 2006-11-12 14:53 | 旅の話


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