
先日、以前住んでいた町に突然行きたくなり、お店を少し早く閉めて出かけていました。
私が住んでいた町は、東大阪市の「布施」というところ。
大阪の人なら、少し前まで「布施」と聞けば、
「。。いいとこすんでんね〜」と苦笑いして言います。
それぐらい「ガラの悪さ」では有名な町でした。
以前は、ひったくり日本一として有名。歓楽街でも有名。ストリップ劇場もありました。
でも私はこの町が大好きでした。
古くて大きな商店街、おいしいコロッケ屋さんやお好み焼き屋。何を食べてもおいしくて、安くて、ガラは悪いけど親切で。
田舎育ちで、雑踏が苦手なはずの私。なのに、何故かわからないけど、このがちゃがちゃ感が、たまらなく好きで、、気がつけば9年も住んでいました。
布施を離れて、もうすぐ2年になりますが、時々あのがちゃがちゃ感が無性に恋しくなるときがあります。
そういう時は突然思い立ったように、布施に出かけてしまいます。
そして、あの商店街を歩いて、大好きなコロッケや和菓子をたくさん買って、韓国のおじちゃんとおばちゃんがやっているおいしいお好み焼き屋でお好み焼きを食べて。。。そうやっているうちに落ち着いてくるんです。
もしかしたら、大阪一好きな町なのかも。。
しかしこの下町、以前は日本に誇る中小工場の町でした。古くからつづいている高い技術を持った工場がたくさんあったのです。
しかし、それがここ10年くらいの間に次々と閉鎖し、その跡地には分譲住宅やマンションが立ちならび、今では駅前にカフェやスポーツクラブまであるすっかりおしゃれな街になっています。
便利でおしゃれになった布施もいいけど、私はやっぱり布施のあの下町っぽさが大好き。
これからも、ずっと変わらないでほしいなぁ。